大雅・蕪村・玉堂と仙がい-「笑」のこころ2011年10月12日

出光美術館

大雅・蕪村・玉堂と仙がい-「笑」のこころ

出光美術館へ行きました。




金襴手瓢形仙盞瓶
景徳鎮窯
中国・明時代後期
持ち手が魚。朱の色がいいなあ。金が注ぎ口の根本にわずかに残っている。



十二ヵ月離合山水図屏風
六曲一双
池大雅
明和6年(1769)
離合山水とは中国古来の山水画形式で、一幅ずつでも山水画であり、全幅つなげて見ても一つの画面となる山水画だそうです。
1月から順に描かれている。3月、柳の緑は春の陽光のよろこびが伝わってきます。5月、雨にけむる山はしっとり、優しい。9月、紅葉が華やか。12月、雪化粧、人けのない静けさを感じます。



寒山拾得図
画:伝 牧谿 賛:退畊行勇
中国・南宋末~元時代初期
画がいい。生きているよう。動きや物語を感じました。



寿老画賛
仙厓
江戸時代
いいこともそうでないことも受け入れて生きていこう、生のよろこびを感じました。



三福神虎渓三笑画賛
仙厓
江戸時代
無邪気でかわいらしい。



古銅兎香炉
中国・明時代
不思議の国のアリスみたい、かわいい。でっぷりした姿。上を向いている。薄くながーい耳。首についている鈴がかわいいな。



花見画賛
仙厓
江戸時代
花見のようすが描かれています。あまり咲いていないし、誰も見ていないのも可笑しい。何でもありの人々の様子、楽しい。人の横にその人がしていることを「ヲドル」「呑」「呑たかる」などとかなをふっている。面白い。見ていて笑顔になりました。



さじかげん画賛
仙厓
江戸時代
ピンと張りつめた静けさがします。仙厓さんのブラックユーモア。
その奥で、良くないことも手も加え次第で良い方向に、努力を怠ればせっかくの良縁も水の泡になる、ということを言っているようです。
そうだよな!前向きに進んで行こう!と思いました。




併設展示

《受難》2
聖顔
ジョルジュ・ルオー
1935年
あたたかい。休まる。安心感があります。好きです。




池大雅、与謝蕪村、浦上玉堂の文人画をみることができました。仙厓の、自由な表現に言いたいことがピリッと効いた画が楽しかったです。


出光美術館はルオーの展示もあるからうれしい。
楽しかったです。
ありがとうございました。

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