第8回菊池ビエンナーレ 現代陶芸の<今>2019年12月21日


智美術館

第8回菊池ビエンナーレ 現代陶芸の<今>
菊池寛実記念 智美術館 へ行きました。

内覧会に参加しました。
写真撮影は特別な許可を得ています。


菊池ビエンナーレは、21世紀の陶芸界の新たな展開を探ることを目的とし、隔年で全国から作品を公募し、優れた作品を展示する取り組みです。

陶芸、好きなので、とても楽しみにして行きました。


感想

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大賞:中村 清吾 《白磁鉢》
甲虫にインスピレーションを得て創作したそうだ。柔らかい幼虫が、やがて固い甲虫となるように、柔らかい土が固い陶器となることに共通点を見出したそう。造形も甲虫を模している。
なるほど、カブトムシの胴体の部分のようだ。
見ていると、柔らかい曲線と固い質感があいまってなんとも魅力的だ。



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田島正仁 彩釉鉢
朝顔の花を模している。
すてき。鉢底に向かって実に濃くなる紫色の加減が絶妙だ。ついつい覗き込みたくなる。好きだなあと思った。



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青木岳文 cylinder
とても繊細。どうなっているんだろうと思わず見入ってしまう。



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大塚茂吉 ふりむく猫
個性的な猫、とてもしなやかでバランスがいい。全体にまんべんなく施している模様も美しいなあと思った。





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神田和弘 うつろう
陶器でありながらクッションかソファーのような温かみを感じた。
不思議だなあ。



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田中良和 Seinan
重厚な存在感。



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奨励賞:高橋 朋子 《銀彩塞器 皓月》
丸い穏やかなフォルムと幾何学模様の組み合わせがモダンだ。色合いもシックで上品。蓋のつまみが際立って輝いている。月の光のようだ。枯山水のような深い彫りも目を引く。和を感じるなあと思った。
蓋を開けると内側がまた美しいとのこと。見てみたいな。





現代陶器の最先端を見ることができて、とても楽しかったです。
解説もしてくださって、感謝です。

独創的で自由で、その発想を実現する技術も素晴らしいと思いました。
ありがとうございました。

2020年3月22日(日)まで。




智美術館_エントランス