イングリッシュ・ガーデン展2016年02月13日


汐留ミュージアム


世界遺産キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々
汐留ミュージアムへ行きました。

植物、花が好きなので、楽しみにしていきました。


会場に入るとアロマの香りに包まれます。
この展覧会の作品をイメージして作られたオリジナルアロマです。
ローズ、ホーウッド、ゼラニウム、スペアミント、ユーカリ、ロサリナ、スパイクラベンダー。会場中央の白い大きい展示箱の下から香ってます。
すてき。



『フローラの神殿』
このシリーズ、興味深かったです。

ピーター・ヘンダーソン
オオミノトケイソウ(トケイソウ科)(R.J.ソーントン編『フローラの神殿』より)
1802年
トケイソウが丹念に描かれている。
見た目が面白い花だから、この花を選択するってわかるなあと思った。
だいぶ昔のひとと感性が合った感じで楽しい。

ピーター・ヘンダーソン
ハスとバナハス(ハス科)(R.J.ソーントン編『フローラの神殿』より)
1804年
ハスがきれい。爽やかさがある。

『フローラの神殿』の作品たちは、色合いがみなダーク。
背景もあって、植物の絵としてはかなり個性的だ。
成功しなかった、と解説にあった。そうだったんだぁ。



ピエール=ジョセフ・ルドゥーテ
ナラ属(ブナ科)の堅果
1770年代
細かい!印刷みたいだ。インクで描かれてる。
見ていて楽しい。

ピエール=ジョセフ・ルドゥーテ
ホワイトオーク(ブナ科)
1770年代
とても美しい。モノクロ。こちらもインクで描かれてる。

ルドゥーテ好き♪やっぱりうまいなあ。いいなあ。見られてよかった♪



ヴィクトリア時代の女性旅行家 マリアン・ノースの作品がたくさんあった。
世界各地の様子が面白い。

マリアン・ノース
ロイヤル・パーム・アヴェニュー(リオデジャネイロ、ボタフィゴ植物園)
1872年頃
背の高いパームの並木!

マリアン・ノース
知恩院の鐘(京都)
1875年頃
日本だ!鐘が大きいなあ。

マリアン・ノース
ダージリンからカンチェンジュンガ山を望む(インド、西ベンガル)
1878年
雪で白く、険しい山々。空気がすがすがしい。



花に魅せられたデザイナーたち、では、
室内装飾に花をデザイン化して取り入れたものがいろいろありました。

壁紙は植物がデザイン化されててきれい。

モリス商会
暖炉衝立
1900年頃
絹が美しい。花が刺繍されてる。すてき。



タイルもありました。

ウィリアム・ド・モーガン
タイル〈BBB〉
1872-1882年頃
1輪横向きの大きい黄色のデイジー。ひとつでメインになるタイル。とても目立つ。

ウィリアム・ド・モーガン
タイル〈ベッドフォード・パーク・デイジー〉
1872-1882年頃
一枚のタイルが4つに区分されてる。乙女っぽい雰囲気。
左上と右下に3輪ずつ。右上左下は草のみ。可愛らしい。

この2点、年末にBunkamura Galleryの「Tiles」展でもみました。
その時の記事: 「Tiles」展


リュシアン・ピサロ
リッチモンド橋
1935年
秋かな。木々に葉がなく、茶のところも。
淡く空気がピンクに染まって、早朝か、夕日の中か。穏やか。
いい。



人々の植物に対するひたむきな姿勢を感じました。
植物に囲まれて、のんびり楽しめる展覧会でした。
ありがとうございました。

3月21日(月・祝)まで。



●ルオー・ギャラリー
飾りの花
1947年
入口すぐに展示してある作品。
勢いある。元気になる。
カラフル。
今日はこの絵が一番気分に合って、いいなと思いました。

やっぱりルオーはいいな。好き。
楽しかったです♪

河津桜2016年02月14日


近所の河津桜が咲きはじめました。
お散歩へ♪

この辺りはけっこう咲いてる。

河津桜_1


さっきまでの風雨で、せっかく咲き始めた花の花びらが、
飛ばされてしまっているものが多かったです。


きれいな状態の花を探して撮影☆

河津桜_2

春!っ感じました。

河津桜はピンクでかわいいな。




河津桜_3




風がかなり強かったので、また穏やかな日にお散歩して
撮影したいです♪




2016年02月23日


近くの梅林へ行ってきました。
満開でした。


いろいろな種類の梅を見ることができました。


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枝垂れ梅


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鹿児島紅


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寒かったです。 写真に撮ると春の空気が写りました。


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楠玉


すべてRICOH GR にて撮影。


楽しかったです。
一緒に行けてよかったな♪
ありがとう。

バロン住友の美的生活 第1部「バロン住友春翠―邸宅美術館の夢」2016年02月25日

泉屋博古館 別館


住友春翠生誕150年記念特別展
バロン住友の美的生活
美の夢は終わらない
第1部「バロン住友春翠―邸宅美術館の夢」

泉屋博古館 分館へ行きました。


内覧会に参加しました。

写真は美術館より特別に撮影の許可を頂いています。




展覧会の入口では春翠の写真がお出迎えしてくださいます。

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Ⅰ-9 住友家那須別邸模型
景観模型工房
平成27年〈2015〉
春翠が神戸の須磨海岸に築いた那須別邸の模型があった。
きれいだなあ。敷地も広い。

残念ながら昭和20年の戦災で焼失してしまいました。



春翠は芸術品を部屋の特質に合わせて飾ったそうです。

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展覧会では別邸を飾った作品を含んだ、彼の収集品が展示されています。



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Ⅱ-2
モンソー公園 クロード・モネ
1876年
木に満開の赤い花。絵の色彩がとても華やか。
女の子の手を引いた女性がいる。
穏やかで明るい印象を受けた。

奥に見えているのはパリ、チェルヌスキ美術館なんですって。

この絵は2015年7月7日 特別展「住友グループの企業文化力Ⅲ フランス絵画の贈物 -とっておいた名画」でも見ました。
その時の記事: フランス絵画の贈物 -とっておいた名画





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Ⅱ-4
グレーの森
浅井忠
明治34年(1901)
水彩の絵。
古城の石垣のなごりかな、水辺の風景。静かに水面に映っている。
透明感がある。静かに流れる時間を感じる。
好きだな。



Ⅱ-7
色絵金彩古代模様細口花瓶
初代伊東陶山
明治時代
金で縁取った、赤、緑、青の模様が美しい。貫入がきれいに入っている。首が細く長く形もきれいだな。

1対のものとして制作され、耳がない方は戦後進駐軍に壊されてしまったそうです。
そちらの方は地が白くてなめらかで、思わず触ってみたくなるくらい。耳、残っていたらよかったね。

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Ⅱ-16
年代記
ジャン・ポール・ローランス
1906年
ローランス(1838-1921)は歴史画の大家。
中世歴史に関わる画題で、「諸年代記」にまつわるものとされる。本の語り手(少女)と聞き役(老人)が描かれている。



Ⅱ-17
アングル作《泉》模写
鹿子木孟郎
1901‐03年頃
鹿子木孟郎は浅井忠の門下生。

春翠が留学4回の資金提供をしました。代わりにヨーロッパで絵画を買ってくること、模写した作品は住友に渡すことが約束だったそうです。



Ⅱ-25
秘色窯瑞雲文瓢形花瓶
三代清風与平
明治時代鹿子木孟郎
きれいな青磁。



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すてきな工芸作品もありました。

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Ⅲ-6
青華鳳凰形花生
初代宮川香山
明治時代
青色がきれい。細長くて船のような形をしている。鳳凰が凛として気品がある。
いいな。





青銅器コレクションが素晴らしい。
美しかったし、面白かった。

春翠は造形の奇抜なものを好んだそうです。

京都に本邸を建てていましたが、完成する前になくなって住むことはできなかったそうです。建物が完成して青銅器は本邸に移されました。そのときからずっと青銅器コレクションは京都にあるんだそうです。

今回初めて東京に持ってきて展示されています。
展示は前期(2/27~3/21)のみ。

ずっと、京都にあって東京では見られないんだぁ、見てみたいなあと思っていたので、今回とてもうれしい。
すてきな機会に感謝しています♪



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Ⅳ-9
虎ゆう(こゆう)
商時代後期(前11世紀)
虎が立っていて、前に男が抱きついている。大きさは両手の上に乗るくらい。
顔がちょうど虎の開いた口の下で、食べられそうにも見える。なんとなくほのぼのしても見える。なんて摩訶不思議なデザインなんだろう。
青銅器の模様は鋳型に彫って鋳造してつくるので、細かく入り組んだ模様はとても高度な技術が使われているのがわかる。

酒2リットルが入るそうです。2点セットで、もうひとつはフランス、パリにあるとのこと。




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Ⅳ-19
き神鼓(きじんこ)
商時代後期(前12~11世紀)
大きい神聖な印象の太鼓。高さ約80cm、重さ約70㎏
前面に人の顔のような神さまが描かれている。
上部に割れているところがあって、いかに薄く造られているかわかる。全体に3~5mmの厚さしかない。たいへん高度な鋳造技術。

世界で2点のみ。もうひとつは中国にあるそうです。



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Ⅳ-30
宰こ角(さいこかく)
商時代後期(前11世紀)
酒を温める器。
3本の脚が反り気味に伸びていて、形が美しい。



泉屋博古館収蔵「素文鉦」(春秋時代後期、前5世紀初頭)のレプリカもあった。

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鉦とは棒状の柄をにぎって叩く携帯用の打楽器。漢時代の墓室を飾った画象石に描かれている。

会場では実際に叩いて鳴らしてみることができます。

叩く場所によって音が違う。
古代のひとと同じ音色を聞いていると思うと楽しい。



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Ⅰ-10
住友家の須磨別邸 英国王子コンノート殿下来訪映像
大正7年(1918)
当時の人たちがいきいきとしてる。映像でみられるなんて貴重だなあ。
春翠も映っている。



楽しい展覧会でした。
ありがとうございました。




鑑賞のあいだに、作品解説がありました。
泉屋博古館 分館長の野地さんと、泉屋博古館 学芸課長の廣川さん。 とても丁寧で分かりやすくて、勉強になりました。
廣川さんはこのために京都から来てくださったそうです。
ありがとうございます。




会場内の写真はすべてRICOH GR にて撮影しました。




住友春翠生誕150年記念特別展
バロン住友の美的生活
美の夢は終わらない
第1部「バロン住友春翠―邸宅美術館の夢」

泉屋博古館 別館
2016年2月27日(土)~5月8日(日)
青銅器特別展示 2月27日(土)~3月21日(月・祝)

東京:企画展紹介|泉屋博古館 住友コレクション
住友コレクション 泉屋博古館