デュフィ展2014年07月01日

Bunkamuraザ・ミュージアム


Bunkamura25周年特別企画
デュフィ展
絵筆が奏でる 色彩のメロディー

Bunkamuraザ・ミュージアムへ行きました。
前期、後期で展示替えがあり、7/1の今日までが前期の展示です。





夕暮れ時のル・アーヴルの港
1900年
川沿いに立ち並ぶ石造りの建物のあたたかい灯り。
川面にも映っている。
ル・アーヴルはデュフィの生まれ故郷。


トゥルーヴィルのポスター
1906年
太い縁取りが印象的。ポップ。
1905年にマティスの《豪奢、静寂、逸楽》を見て影響を受けたそう。





ドイツ表現主義の木版画から影響を受けた木版画がありました。

デザイナーのポール・ポワレと1911年に共同で「小さな工場」というテキスタイルの製作所をはじめたそうです。

女性のドレスのデザイン画もたくさんありました。





突堤― ニースの散歩道
1926年頃
印刷したとき色と線がずれる、そんなはみ出したパーツごとの色置きがされている。
おしゃれ。


エプソム、ダービーの行進
1930年
さわやか。広々とした競馬場。
パステルブルーグリーン。
風を感じる。
オレンジ色が少し、ポイントになっている。


馬に乗ったケスラー一家
1932年
軽やか。
華やか。


ノジャン、ピンクの橋と鉄道
1935-36年
光を色彩の帯へと分割する手法はポワレのためのテキスタイル制作から発展したものだそう。
なるほどー。
縦に帯状に色づけされている。
それが自然なんだなあ。面白い。


パリ
1937年
すてき。
パステルカラーの色の集まり。
エッフェル塔がしっかり大きく描かれ、名所、建物が点在してる。
左上に太陽は明るく照らし、右上に月はロマンチック。
バラの花4つが縦4枚のパネルそれぞれに下に大きく描かれている。
パリはこんなに素敵なところだよ、と言っているよう。


電気の精
1952-53年
リトグラフ・グアッシュ、紙
横長い、大きい。
パルテルカラー。
100人の偉人と歴史と称賛。
パリ万博のときのパネル。それをリトグラフにしたものにデュフィ本人が彩色している。


クロード・ドビュッシーへのオマージュ
1952年
ピアノの音がみずみずしいクリーム色の若葉や花になってふわーと広がっていってる。
黄緑とクリーム色、グリーン。


農家の庭
1943年
すてき。穏やか。豊か。
藁の山とにわとりと。
黄色とやさしい茶。


麦打ち
1953年
実りの穂は黄色、黄金に輝いてる。中央の脱穀の機械は黄緑。空からパルテルブルーグリーン。
安らぎ、平和、豊かな生命、を感じる。
すてきな絵だ。





デュフィの伸びやかな線だったり華やかな彩色の作品、それ以外にも、いろいろな作品がみられてよかった。

いろいろな試みや活動をしていたんだなぁ。
年代を追って作品を見て、どのようにしてデュフィの晩年の称賛される様式、作品ができあがったのか、知ることができました。

勉強になりました!
ありがとうございました。


来週も行くので後期展示も楽しみです。





開催概要&チケット情報 デュフィ展 絵筆が奏でる 色彩のメロディー Bunkamura


ザ・ミュージアム Bunkamura





デュフィ (新潮美術文庫 41)

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