水の音 ― 広重から千住博まで ― ― 2014年08月09日

水の音 ― 広重から千住博まで ―
山種美術館へ行きました。
内覧会に参加しました。
写真は主催者より特別な許可を得て撮影・掲載しています。
館長さんのギャラリートークがあり、とても勉強になりました。
楽しかったです。
ありがとうございました。
ご挨拶もできてよかった♪
奥村土牛
鳴門
1959年
力強い。雄大。
スローで、大きく渦巻いて見える。
群青、百緑、胡粉を何度もかさねているそう。
胡粉の渦巻く白波がいいなあ。
あちらに見える陸地もすてき。
山元春挙
清流
1927-33年
川の上を飛ぶ鳥がさわやか。かわいい。川の流れと共に風も感じる。動的。
高い所の崖には苔、植物。静的。
さわやかでいいなあ。
川合玉堂
鵜飼
1939年
炎は金泥で描かれている。近くで見るとキラキラしてる。
鵜飼に気高さが加わってる。
竹内栖鳳
艸影帖・色紙十二ヶ月のうち
松島(七月)
1938年
海が、ブルーと緑がさわやかに混ざった色をしていて、美しい。
とても穏やか。帆を張った船が一艘見える。かわいい。
すきだなあ。いつまでも見ていたくなった。
歌川広重(初代)
木曾路之山川(雪月花之内 雪)
1857年
木曽の山々がどーんとせり出し、奥行もあり、存在感が強い。山深い感じが伝わってくる。
川に雪が舞い散っている。
橋を渡る旅人が小さく描かれていて細かく見ていると楽しい。
歌川広重(初代)
阿波鳴門之風景(雪月花之内 花)
1857年
渦を花に見立てているそう。
なるほどー。
くるくるといくつも渦が並んでいてかわいらしい。
奥村土牛
那智
1958年
69歳の時の作品。
悠々と白い滝が存在している。
千住博
ウォーターフォール
1995年
絵のまえに来たらすーっと涼しくなった。流れ落ちる滝の水が気持ちいい。
山本春挙
火口の水
1925年
火口湖の水がとても潤っていて美しい。本物の水のようにリアル。
春挙は写真を撮って、それをもとに絵画を描いていたそう。
2頭の鹿が水を飲んでいる。厳しい自然のなかの水の豊かさ、生命感が伝わってくる。
空には月が浮かんでいて幻想的。
歌川広重(初代)
名所江戸百景 大はしあたけの夕立
1857年
いいなあ。
構図もこちらからあちらへ斜めに横切る橋。あたふたと雨から逃げる人々。
対岸はやや右下がりに描かれている。大胆で動的な構図。
天上の黒い雲から夕立が黒い線で描かれている。叩きつけるような雨の勢いがわかる。
とても状態がよくてじっくり見られてうれしかった。
川合玉堂
水声雨声
1951年
好き。
筧を流れ落ちる音が聞こえてきそう。
水車に当たる音。
右上から左下へ目線を誘導されるのが、水と一緒に流れ落ちる感覚で心地よい。
竹内栖鳳
雨中山水
1932年
雨にけむっている。
ターナーやコローを思い出した。
雨のにおいまでしそう。
楽しい展覧会でした。暑い夏の日にひんやり、のんびりできました。
ありがとうございました。
鑑賞の後は、Cafe 椿へ。和菓子は「滝音」をいただきました。
黄色が鮮やかなお菓子です。
柚子と寒天のさわやかさと、下のあんこのコクがよく合っていておいしかったです。
ごちそうさまでした。
今回も楽しい企画をありがとうございました。感謝です。
「水の音 ― 広重から千住博まで ―」
会期:2014年7月19日(土)~9月15日(月・祝)
会場:山種美術館
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(但し、7/21, 9/15は開館、7/22は休館)
日本画の専門美術館「山種美術館」
RICOH GR
にて撮影。
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中目黒で ― 2014年08月20日


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