ミケランジェロ展 ― 2013年10月18日

システィーナ礼拝堂500年祭記念
ミケランジェロ展 ―天才の軌跡
国立西洋美術館へ行きました。
第1章─伝説と真実:ミケランジェロとカーサ・ブオナローティ
ミケランジェロ・ブオナローティ
食べ物のスケッチと3種のメニュー
1518年
レシピのメモかな。
食べ物の小さい絵もついていて、かわいい!好き。
ミケランジェロ・ブオナローティ
レダの頭部習作
1530年頃
男性をモデルにして描いているそう。
左下の、まつげ、眉が違ってる。そして、グッと女性っぽくなってる。
第2章─ミケランジェロとシスティーナ礼拝堂
ミケランジェロ・ブオナローティ
システィーナ礼拝堂天井画《楽園追放》のアダムのための習作
1510年頃
腕や筋肉の動き、
避けるしぐさを何度も描いている。
ミケランジェロ・ブオナローティ
システィーナ礼拝堂天井画《ハマンの懲罰》のための人物習作
1511-12年頃
丹念に描いて研究してる。
ミケランジェロ・ブオナローティ
《最後の審判》のための習作
1533-34年頃
壁画全体のための自筆の草案図として現在に伝わる唯一の素描。
渦巻く空気感。
人がうごめいている。ざわめいている。
見ていて、ざわざわ、わくわくする。
見入ってしまった。
第3章─建築家ミケランジェロ
ミケランジェロ・ブオナローティ
サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ聖堂の平面図計画案
1559年頃
八角形が美しい。
かわいい。模様みたい。
第4章─ミケランジェロと人体
ミケランジェロ・ブオナローティ
階段の聖母
1490年頃
15歳の頃の作品。
聖母はとても大きい力強い手で包み込んでる。
左手で支えて、着ている布をそっと右手で頭にかけてる。
静的。極めて薄い浮彫。
ミケランジェロ・ブオナローティ
クレオパトラ
1535年頃
エキゾチックな面立ち。
裏にびっくり。
ひとりの女性の裏表、素をあらわしているよう。
ミケランジェロ・ブオナローティ
キリストの磔刑
1563年頃
最晩年の作品。
とても細かいノミの跡。
全体にも細かいキラキラがきれい。
向かって右、横から見てもしっかりとした肉体感。
一見素朴でありながら、荘厳でありがたい。
とてもよかった。感動しました。
ミケランジェロの木彫りは2点のみで、もう一つは、17歳の頃制作した「キリストの磔刑」(フィレンツェ、サント・スピリト教会)だそう。
同じ題材で作ったんだあと思って、感慨深かったです。
楽しかったです。
行ってよかった!
ありがとうございました。
ル・コルビュジエと20世紀美術 ― 2013年10月18日

かなりのボリュームでした。
国立西洋美術館の常設展のなかで開催されています。
入ってすぐ、天窓のあるところは、木製のかわいいオブジェが点在して展示されていました。
いちばん素朴なのがいいな。木と鳥と、みたいなの。無題、だったかな。
ル・コルビュジエ
無題
1948年
彩色/木、イチイの台座
かなり素朴。森か庭の風景かな。のんびりした気持ちになる。
ル・コルビュジエ
「電子の詩」ミニュイ社、パリ、1958年
1958年
スロープの上方に投影されていた。映像作品。ブリュッセル万博フィリップス館で流されたもの。
映像作品も作っていたんだ!プリミティブな映像の場面もある。
コルビュジエの建築のなかで作品が空間いっぱいにあって密度濃い。
スロープを上って、上の階も一周すべてル・コルビュジエ展でした。
こんなにあるとは!びっくり。
たくさんの絵。雑誌も並んでいて、ル・コルビュジエの芸術活動をずっと追ってみていく感じ。
雑誌「レスプリ・ヌーヴォー」
一堂に並んで展示されていた。
時々混ざって展示されてるピカソやレジェがよかった。
パブロ・ピカソ
ポスターのある風景
1912年
色がぽん、ぽん、とあって、いいなと思った。
ジョルジュ・ブラック
FOX
1911年
FOXって画面のなかに描いてある。ドライポイント。
パブロ・ピカソ
マール瓶のある静物
1911年
上記のブラックの作品と並んで展示されてる。ドライポイント。
ぱっと見とっても似てる。よく見ると描いている内容は全然違う。ピカソのは静物画。瓶もあるし。いい。
フェルナン・レジェ
女と花
1926年
いい。東京国立近代美術館の常設で見たことある。
少しデザイン的。
パブロ・ピカソ
ラ・ガループの海水浴場
1955年
下に色を付けて黒いクレヨンで塗ってやるひっかき絵みたい。この絵は油彩。
洗練されてる。いいな。海水浴場にいるいろんな人たちのいろんな場面を散りばめている。
フェルナン・レジェ
赤い鶏と青い空
1953年
国立西洋美術館の常設展で見た。いい絵。機械の部品の上にとまって高らかに声をあげている鶏。青く晴れた空のもと、自然と機械のコントラスト。機械は断片となってる。
展示の途中には所蔵していたアフリカの置き物もあった。
本人がいる書斎に飾ってある写真もあった。
アフリカの彫像(ル・コルビュジエ旧蔵)
木。映像作品にもあったようにプリミティブなものに興味あったのかな。
芝浦工業大学建築工学科 三宅研究室
スタイン=ド・モンヅィ邸 1/30再現模型
1988年
コルビュジエは建築がいいなー。こういうの見るの好き。
楽しい。いいなあ。
ル・コルビュジエ
横たわる三人の裸婦
1935年
グアッシュ、ザルブラ紙のパピエ・コレ/合板に貼った紙
切り絵のよう。デザイン的。洗練されてる。
最後のほうにはタピスリー。
確かにコンクリートむき出しの壁にあると生命力を発しているようで似合ってると思う。
ル・コルビュジエ
奇妙な鶏と牡牛
1957年
タピスリー。大きい。タピスリーまで作ってたんだね。コルビュジエの建築をコルビュジエのタピスリーで飾るってこのうえない贅沢だね。
かなりたくさんあってこんなに絵、描いてたんだ!と驚いた展示だった。
コルビュジエは建築がいいな。建築が好き。
勉強になりました。
常設展のなかで見られるとは考えられないくらい充実しています。
さすが国立西洋美術館だなあ♪
ありがとうございました。
ル・コルビュジエと20世紀美術|開催中の展覧会|国立西洋美術館
国立西洋美術館
写真は
RICOH GR
にて撮影。
内と外―スペイン・アンフォルメル絵画の二つの『顔』 ― 2013年10月18日
ソフィア王妃芸術センター所蔵
内と外―スペイン・アンフォルメル絵画の二つの『顔』
国立西洋美術館の常設展のなかで開催されています。
新館に入って行くと、かなりのスペースです。14点の作品。
スペイン・アンフォルメル絵画は今回初めて見ました。
ひとつの作品が大きい。壁のよう。
アントニ・タピエスとアントニオ・サウラは国内、
エステバン・ビセンテとホセ・ゲレーロは国外にあって制作活動をしたそうです。
アントニ・タピエス
横向きの指の痕跡のある茶色、No.63
1958年
大きい作品です。
近づいて見上げると砂に指の跡のようなものがあります。
砂場が壁に垂直に立っているようで、不思議な感覚。
印象に残りました。
たくさんあって、見ごたえありました。
ありがとうございました。
イタリア版画展―新収作品を中心に ― 2013年10月18日

国立西洋美術館の常設展のほうで現在開催している小企画展です。
最近収蔵した版画が中心だそう。
イタリア版画興味があるので、楽しみにしていきました。
15世紀後半フィレンツェ派
鷲に乗るキューピッド
小さい作品。かわいらしい。丸い。大きなボタンくらいの大きさ。
15世紀後半フィレンツェ派
若者に冠を授ける乙女
上記と同じ作者同じシリーズかな。かわいい。
マルカントニオ・ライモンディ/ アゴスティーノ・ヴェネツィアーノ(本名アゴスティーノ・デイ・ムージ)
魔女の集会(ストレゴッツォ)
迫力。風圧を感じる。
物語か映画の一幕のよう。おどろおどろしい音楽でも聞こえてきそう。
パルミジャニーノ(本名フランチェスコ・マッツォーラ)
キリスト埋葬(第1ヴァージョン)
全体に淡く優しい線。
人が細く縦に伸びた印象。人はそういう描き方。
サイコロ印の版画家
1533年頃活動
ヤギに乗る子供のいるフリーズ
横に細長い作品。子供たちが行列になってる。
お面でおどかしてる子もいる。
サイコロ印の版画家
1533年頃活動
「愛の勝利」のフリーズ
ラッパを吹き鳴らしたりしてる。
ライオンがこっちを見ててちょっと顔がかわいい。
愛を讃えてる。見ていて楽しいな。
楽しかったです。
ありがとうございました。
イタリア版画展―新収作品を中心に|開催中の展覧会|国立西洋美術館
国立西洋美術館
写真は
RICOH GR
にて撮影。
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