メアリー・カサット展 ― 2016年07月02日
メアリー・カサット展
横浜美術館へ行きました。
夜間特別鑑賞会に参加しました。
※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
カサット作品を一度にたくさんみるのは初めてだったので、楽しみにしていきました。
カサットの作品は以前、国立新美術館でのワシントン・ナショナル・ギャラリー展でみました。
『青いひじ掛け椅子の少女』が印象的でした。
ブログ記事はこちら: 2011年8月29日 ワシントン・ナショナル・ギャラリー展
今回は国内では35年ぶりの大回顧展です。
メアリー・カサット
バルコニーにて
1873年
フィラデルフィア美術館
スペインの人々、エキゾチック。
生命力のある女性2人。
いい絵だな。
メアリー・カサット
浜辺で遊ぶ子どもだち
1884年
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
浜辺に座り込んで遊んでる子どもを大きく描いてる。
メアリー・カサット
桟敷席にて
1878年
ボストン美術館
都会的な女性。黒いドレス。
オペラグラスで舞台の方を見てる。
あちらの男性がオペラグラスでこっちみてるのは無視してる。凛とした自立した女性を感じさせる。
エドガー・ドガ
ルーヴル美術館考古展示室にて、
メアリー・カサット
1879-80年
横浜美術館
いいなあ、さすが。
すてきな後ろ姿。きりっとしてる。
画家が、すてきなひとだと思って見ているんだとわかる。
メアリー・カサット
眠たい子どもを沐浴させる母親
1880年
ロサンゼルス郡立美術館
やさしい。眠くてとろけそうな子どもの顔。
全体に白くて明るく爽やか、ふんわりしてる。
すてき。
母の右手にフォーカスが合ってる。洗面器の中、スポンジを持ってる。働く手を描いているんだって。
メアリー・カサット
庭に座るシュザン
1881年
個人蔵
ほのぼの。あたたかい。いいなあ。
Ⅲ.新しい表現、新しい女性 のコーナーがよかった。
浮世絵の影響を受けてる。カサットの浮世絵や屏風のコレクションもある。
Ⅰジャポニズム
メアリー・カサット
夏の日
1894年
池でボートに乗ってる女性と女の子。泳ぐカモを見てる。
いかにも印象派。いろいろな色がに太い線で塗られてる。光が描かれてる。
色刷り銅版画10点。すべて揃うのはめずらしいそう。
メアリー・カサット
手紙
1890-91年
アメリカ議会図書館
封をなめてとじる女性。しぐさ、深いブルーグリーンの服など、浮世絵っぽい。
メアリー・カサット
沐浴する女性
1890-91年
プリンマー・カレッジ
いかにも浮世絵。
女性の上半身はだかの後ろ姿。縦ストライプの腰から下の服、脇に置いた水瓶。
洗面器に向かって丸めた背中から腰のくびれまでが美しい。
Ⅱカサットが影響を受けた日本の美術品
喜多川歌麿
「新形五色染」ほおずき
1804-06年頃
デ・ヤング、サンフランシスコ美術館
すてき。
母の背で眠ってしまった子供。ほおずきを母が子供に振り返ってあげようとしてる。
Ⅲシカゴ万博博覧会と新しい女性像
メアリー・カサット
果実をとろうとする子ども
1893年
ヴァージニア美術館
子どもの生命力があふれてる。目がくりっと大きくしっかりしてる。
Ⅳ母と子、身近な人々
メアリー・カサット
母の愛撫
1896年
フィラデルフィア美術館
浮世絵の母子、ルネサンスの聖母子など、これまで学んだものが融合してる。
しっかりした母子の手。親密。
ドライポイントがたくさんあった。
メアリー・カサット
地図
1980年
メトロポリタン美術館
すき。少女たちが顔寄せて見入っている様子。すてき。
カサット作品がたくさんみられて、画風の移り変わりも分かりました。こんなしっかりみられるのは貴重な機会だと思う。
とても勉強になりました。
楽しかったです。ありがとうございました。
写真は RICOH GR で撮影しました。
メアリー・カサット展 - 2016年6月25日(土)~9月11日(日) - 横浜美術館
横浜美術館
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