ジョルジュ・ルオー展2015年11月05日

出光美術館


ジョルジュ・ルオー展
―内なる光を求めて

出光美術館へいきました。
ルオー、好きなので楽しみです。



学芸員さんの解説を聞きました。
今日は120点の作品が展示されている。
7年前の「ルオー大回顧展」の時には展示されなかった作品もあるそうです。

その時のブログ記事:2008年8月6日 ルオー大回顧展

一度みなさんと一緒に解説を聞きながら見て回りました。
その後、また自分でじっくり見たいところを見ました。




I 初期の水彩画と油彩画(1898 -1919)
初期の作品は青っぽい。

両腕を挙げて肘掛椅子に凭れかかる裸婦
1906年頃
均整とれてて美しい。
顔も優しい。


陶器も展示されていました。




II 中期の水彩画と油彩画(1918 -1934)

小さな女曲馬師
1929-39年
きれい。キラキラきらめいている。ツヤもあって濡れているよう。
女曲馬師も白馬も赤と白の髪飾りをして、可愛らしい。
馬の首が太くしっかりしてる。
白馬も緑色が使われている。緑でよくまとめられてる。緑の背景。

小さな家族
1932年
タピスリ制作のためのカルトーネ(実物大下絵)。
大きい。縦長。 両親と子供の道化師家族の団らん。赤が印象的だ。


『ユビュおやじの再生』下絵 8点
1918年
下絵段階と銅版画に仕上がったものを比べてみることができた。
表現の工夫がわかっておもしろかった。




III 銅版画集『ミセレーレ』とその周辺(1918 -1928)

13 でも愛することができたなら、なんと楽しいことだろう
1923年
母子。優しい。微笑みがあたたかい。




IV 連作油彩画《受難》
1972年に画廊の展覧会に出ていた「受難」52点を買った。それが出光のルオーコレクションのはじまり。

1 受難
1935年
キリストの顔のみ。目を開いて、上に赤い日の出みたい。明るい。

2 聖顔
1935年
キリストの顔のみ。
目を閉じてる。安らか。
日は丸く出て、少し白の混ざったオレンジ。

59 "三人のマリア賛歌" I
1935年
みずみずしい。ツヤツヤ。
3人、目を閉じてる。

64 "三人のマリア賛歌" II
1935年
本。特別装丁。革張り。金。ケースもあるんだそうだ。
表紙に窓があって、絵が見えるようになっている。
ガラスケースのなか、本の状態で展示されていた。




V 後期の油彩画(1935 -1956)

キリスト
1929 -39年
「青のキリスト」とも呼ばれている。
目を見開き、まっすぐこちらを見てる。黒い大きなひとみ。静かで凛としている。
ブルーで清廉な印象。

夜景 または 秋の風景
1939年
深い色、落ち着く。
うるうるした画面。きれい。
川に舟。ふたり乗ってる。穏やかな風景。

たそがれ あるいは イル・ド・フランス
1937年
赤い絵。畑で農夫と妻。人々。キリスト。
夕焼けの赤なのか、雲、屋根、大地、畑、赤に包まれてる。
キリストの温かみや、生きる力強さを感じる。

優しい女
1939年
目を閉じ、穏やかに静かに微笑んでる。美人だなあ。

アルルカン
1953-56年
黄、オレンジ、緑、目を伏せて歯を見せて笑っている。
超盛り上がってる絵の具。まぶた、服の首のフリル、本物みたいに立体になってる。

秋の終り II
1952年
見ていて光と熱に包まれて熱くなる。赤、黄、緑、白。
とてもすてきな絵。

聖書の風景
1953-56年
最高潮の厚塗り。もはや造形物だ。
情熱と温かさ、圧倒される。




初期から晩年の大作まで、年代を追ってたくさん見られた。
陶器もあって、楽しかった。

晩年の油絵があたたかくて好き。

ありがとうございました。
すてきな展覧会に感謝です。




出光美術館は陶片室も好き。
楽しいし、美しい。
きれいな天目茶碗がありました。引出しをみたり、楽しいなあ。
だからいっぱい時間がかかっちゃうんだよなあ♪



お茶をいただきながら、色づき初めた皇居を眺めてひとやすみ。
ポストカードを購入して帰りました。


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