迎賓館赤坂離宮 ― 2015年11月01日
RICOH GR にて撮影。
前庭の公開に行きました。
門の中の写真はウェブにアップしてはいけないので、外からの写真です。豪華な門です。
中はとても広くてきれいでした。
お天気もよくて気持ちよかったな♪
ありがとうございました。
ジョルジュ・ルオー展 ― 2015年11月05日
ジョルジュ・ルオー展
―内なる光を求めて
出光美術館へいきました。
ルオー、好きなので楽しみです。
学芸員さんの解説を聞きました。
今日は120点の作品が展示されている。
7年前の「ルオー大回顧展」の時には展示されなかった作品もあるそうです。
その時のブログ記事:2008年8月6日 ルオー大回顧展
一度みなさんと一緒に解説を聞きながら見て回りました。
その後、また自分でじっくり見たいところを見ました。
I 初期の水彩画と油彩画(1898 -1919)
初期の作品は青っぽい。
両腕を挙げて肘掛椅子に凭れかかる裸婦
1906年頃
均整とれてて美しい。
顔も優しい。
陶器も展示されていました。
II 中期の水彩画と油彩画(1918 -1934)
小さな女曲馬師
1929-39年
きれい。キラキラきらめいている。ツヤもあって濡れているよう。
女曲馬師も白馬も赤と白の髪飾りをして、可愛らしい。
馬の首が太くしっかりしてる。
白馬も緑色が使われている。緑でよくまとめられてる。緑の背景。
小さな家族
1932年
タピスリ制作のためのカルトーネ(実物大下絵)。
大きい。縦長。
両親と子供の道化師家族の団らん。赤が印象的だ。
『ユビュおやじの再生』下絵 8点
1918年
下絵段階と銅版画に仕上がったものを比べてみることができた。
表現の工夫がわかっておもしろかった。
III 銅版画集『ミセレーレ』とその周辺(1918 -1928)
13 でも愛することができたなら、なんと楽しいことだろう
1923年
母子。優しい。微笑みがあたたかい。
IV 連作油彩画《受難》
1972年に画廊の展覧会に出ていた「受難」52点を買った。それが出光のルオーコレクションのはじまり。
1 受難
1935年
キリストの顔のみ。目を開いて、上に赤い日の出みたい。明るい。
2 聖顔
1935年
キリストの顔のみ。
目を閉じてる。安らか。
日は丸く出て、少し白の混ざったオレンジ。
59 "三人のマリア賛歌" I
1935年
みずみずしい。ツヤツヤ。
3人、目を閉じてる。
64 "三人のマリア賛歌" II
1935年
本。特別装丁。革張り。金。ケースもあるんだそうだ。
表紙に窓があって、絵が見えるようになっている。
ガラスケースのなか、本の状態で展示されていた。
V 後期の油彩画(1935 -1956)
キリスト
1929 -39年
「青のキリスト」とも呼ばれている。
目を見開き、まっすぐこちらを見てる。黒い大きなひとみ。静かで凛としている。
ブルーで清廉な印象。
夜景 または 秋の風景
1939年
深い色、落ち着く。
うるうるした画面。きれい。
川に舟。ふたり乗ってる。穏やかな風景。
たそがれ あるいは イル・ド・フランス
1937年
赤い絵。畑で農夫と妻。人々。キリスト。
夕焼けの赤なのか、雲、屋根、大地、畑、赤に包まれてる。
キリストの温かみや、生きる力強さを感じる。
優しい女
1939年
目を閉じ、穏やかに静かに微笑んでる。美人だなあ。
アルルカン
1953-56年
黄、オレンジ、緑、目を伏せて歯を見せて笑っている。
超盛り上がってる絵の具。まぶた、服の首のフリル、本物みたいに立体になってる。
秋の終り II
1952年
見ていて光と熱に包まれて熱くなる。赤、黄、緑、白。
とてもすてきな絵。
聖書の風景
1953-56年
最高潮の厚塗り。もはや造形物だ。
情熱と温かさ、圧倒される。
初期から晩年の大作まで、年代を追ってたくさん見られた。
陶器もあって、楽しかった。
晩年の油絵があたたかくて好き。
ありがとうございました。
すてきな展覧会に感謝です。
出光美術館は陶片室も好き。
楽しいし、美しい。
きれいな天目茶碗がありました。引出しをみたり、楽しいなあ。
だからいっぱい時間がかかっちゃうんだよなあ♪
お茶をいただきながら、色づき初めた皇居を眺めてひとやすみ。
ポストカードを購入して帰りました。
プラド美術館展 ― 2015年11月11日
プラド美術館展 ―スペイン宮廷 美への情熱
三菱一号館美術館へ行きました。
内覧会に参加しました。
写真は特別な許可を得て撮影・掲載しています。
ヒエロニムス・ボス
《愚者の石の除去》
1500-10 年
丸い絵で、周囲に金の文字と模様が描かれていて洒落てる。
後ろの畑、果樹園かな、森、町、遠くにブルーの山々まで細かい。
愚か者たちを細密な筆で、細かに描いてる。凝ってるなあ。
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
《十字架を担うキリスト》
1565 年頃
大胆な構図、迫力ある。十字架が斜めに大きく画面を切っている。
十字架を支える手が大きく、重そう。
ペーテル・パウル・ルーベンス
《聖人たちに囲まれた聖家族》
1630 年頃
ダイナミック。引き付けられる。
目線を、外からぐるっと、キリストとマリアを取り囲む人々をたどりながら、中央上のキリストとマリアに誘導してる。
華やか。司祭の服、鎧、ドレス、など細かい。手触りも伝わってくる。ひとりひとり細かく見ても楽しい。
美しいし、さすがルーベンスだと思った。
ペーテル・パウル・ルーベンス
《狩りをするディアナとニンフたち》
1636-37年
槍で突こうとしてる素早さを感じる。
躍動感。音まで聞こえてくるようだ。
ヤン・ブリューゲル(1 世)
《花卉》
1600-25 年頃
ピンクのバラ、イングリッシュローズみたい。
バラ、チューリップ、ブルーの朝顔かな。
透明のガラスの花瓶。
みずみずしい。花が生き生きしてる。
ディエゴ・ベラスケス
《ローマ、ヴィラ・メディチの庭園》
1629-30 年
印象派よりも前に屋外にキャンバスを持ち出して描いたのではないか、という作品。
おとなしいトーン。
庭での測量の風景をスナップしたよう。見たまま写生したような絵。
安定感ある構図がさすがだ。
ヤン・ブリューゲル( 1世)
《森の中のロバの隊列とロマたち》
1612 年
細かくてじーっと見てると楽しい。時間を忘れて見入ってしまう。
左の方は塔や川、険しい山々。そして飛ぶ鳥たち。上の空はほのかにオレンジに色づいてる。
右側に森の様子。マリアが幼子イエスを抱いて座って休んでる。
アントン・ラファエル・メングス
《マリア・ルイサ・デ・パルマ》
1765 年
優しい表情。
モスピンクと肌色とグレーでまとめられてる。柔らかい絵。
大きな瞳でこちらをみてる。
ゴヤの作品ばかりの部屋がありました。
フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
《酔った石工》
1786 年
小さい。
下記のタピストリーのための下絵。
担いでるふたり、悪だくみしてそうな顔。
フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
《傷を負った石工》
1786-87年
縦長でとても大きい。
上記のふたりは、真面目な顔になってる。
フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
《トビアスと天使》
1787年頃
優しい表情。柔らかい雰囲気。
トビアスは右手に魚。ひざまづいて天使を見上げて、従ってる。
天使の後光もつばさも柔らかい。ふわーっとしてる。
川のほとり。
最後の部屋もよかったです。
ライムンド・デ・マドラーソ・イ・ガレータ
《セビーリャ大聖堂のサン・ミゲルの中庭》
1868 年
好き。細かい。とても小さい絵。
子供3人が地べたで遊んでる。白壁の建物からつたう緑、白やピンクの花。
かわいい絵。素敵。
色々な画家の絵を見られました。
こういう絵も描いていたんだ! という発見もありました。
細かい絵はじっくりみてると楽しい。
ありがとうございました。
すべて RICOH GR で撮影。
プラド美術館展 ―スペイン宮廷 美への情熱
三菱一号館美術館
会期:2015年10月10日(土)~2016年1月31日(日)
開館時間:10:00~18:00(金曜、会期最終週平日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜休館
(但し、祝日の場合、12月28日、1月25日開館)
年末年始休館:12月31日、1月1日
三井家伝世の至宝 ― 2015年11月27日
三井家伝世の至宝
重文
玳皮盞 鸞天目
南宋時代・12~13世紀
碗の中、浮き上がって舞っている。
古今和歌集(元永本)
平安時代・元永3 年(1120)
すばらしくて笑顔になった。美しい文字だ。
志野茶碗 銘卯花墻
桃山時代・16~17世紀
ふんわりして堂々としている。
虚空蔵菩薩像
平安時代・12世紀
繊細でしなやかで吸い込まれそう。
装身具の体にいっぱい垂れているビーズ飾りが優美。
左手の中を伏し目で穏やかに見つめていて、なんて美しいんだろう。
熊野御幸記
1 巻
藤原定家
鎌倉時代・建仁元年(1201)
なんでも書き留めてる。後で清書するためのメモ書きみたい。
雪松図屏風
6 曲1 双
円山応挙
江戸時代・18世紀
近くでみると松の葉、くっきりしてる。
右隻の一本松の太い幹が力強い。
短刀 無銘正宗 名物日向正宗
正宗
鎌倉時代・14世紀
力強い。
刃や地鉄にあらわれる鋼の粒子、沸が輝いてひときわ冴えている。
とても印象的だった。
かつて三井家にあったものも展示されています。
ありがとうございました。
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