プラド美術館展 ― 2015年11月11日
プラド美術館展 ―スペイン宮廷 美への情熱
三菱一号館美術館へ行きました。
内覧会に参加しました。
写真は特別な許可を得て撮影・掲載しています。
ヒエロニムス・ボス
《愚者の石の除去》
1500-10 年
丸い絵で、周囲に金の文字と模様が描かれていて洒落てる。
後ろの畑、果樹園かな、森、町、遠くにブルーの山々まで細かい。
愚か者たちを細密な筆で、細かに描いてる。凝ってるなあ。
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
《十字架を担うキリスト》
1565 年頃
大胆な構図、迫力ある。十字架が斜めに大きく画面を切っている。
十字架を支える手が大きく、重そう。
ペーテル・パウル・ルーベンス
《聖人たちに囲まれた聖家族》
1630 年頃
ダイナミック。引き付けられる。
目線を、外からぐるっと、キリストとマリアを取り囲む人々をたどりながら、中央上のキリストとマリアに誘導してる。
華やか。司祭の服、鎧、ドレス、など細かい。手触りも伝わってくる。ひとりひとり細かく見ても楽しい。
美しいし、さすがルーベンスだと思った。
ペーテル・パウル・ルーベンス
《狩りをするディアナとニンフたち》
1636-37年
槍で突こうとしてる素早さを感じる。
躍動感。音まで聞こえてくるようだ。
ヤン・ブリューゲル(1 世)
《花卉》
1600-25 年頃
ピンクのバラ、イングリッシュローズみたい。
バラ、チューリップ、ブルーの朝顔かな。
透明のガラスの花瓶。
みずみずしい。花が生き生きしてる。
ディエゴ・ベラスケス
《ローマ、ヴィラ・メディチの庭園》
1629-30 年
印象派よりも前に屋外にキャンバスを持ち出して描いたのではないか、という作品。
おとなしいトーン。
庭での測量の風景をスナップしたよう。見たまま写生したような絵。
安定感ある構図がさすがだ。
ヤン・ブリューゲル( 1世)
《森の中のロバの隊列とロマたち》
1612 年
細かくてじーっと見てると楽しい。時間を忘れて見入ってしまう。
左の方は塔や川、険しい山々。そして飛ぶ鳥たち。上の空はほのかにオレンジに色づいてる。
右側に森の様子。マリアが幼子イエスを抱いて座って休んでる。
アントン・ラファエル・メングス
《マリア・ルイサ・デ・パルマ》
1765 年
優しい表情。
モスピンクと肌色とグレーでまとめられてる。柔らかい絵。
大きな瞳でこちらをみてる。
ゴヤの作品ばかりの部屋がありました。
フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
《酔った石工》
1786 年
小さい。
下記のタピストリーのための下絵。
担いでるふたり、悪だくみしてそうな顔。
フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
《傷を負った石工》
1786-87年
縦長でとても大きい。
上記のふたりは、真面目な顔になってる。
フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
《トビアスと天使》
1787年頃
優しい表情。柔らかい雰囲気。
トビアスは右手に魚。ひざまづいて天使を見上げて、従ってる。
天使の後光もつばさも柔らかい。ふわーっとしてる。
川のほとり。
最後の部屋もよかったです。
ライムンド・デ・マドラーソ・イ・ガレータ
《セビーリャ大聖堂のサン・ミゲルの中庭》
1868 年
好き。細かい。とても小さい絵。
子供3人が地べたで遊んでる。白壁の建物からつたう緑、白やピンクの花。
かわいい絵。素敵。
色々な画家の絵を見られました。
こういう絵も描いていたんだ! という発見もありました。
細かい絵はじっくりみてると楽しい。
ありがとうございました。
すべて RICOH GR で撮影。
プラド美術館展 ―スペイン宮廷 美への情熱
三菱一号館美術館
会期:2015年10月10日(土)~2016年1月31日(日)
開館時間:10:00~18:00(金曜、会期最終週平日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜休館
(但し、祝日の場合、12月28日、1月25日開館)
年末年始休館:12月31日、1月1日
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