ジョルジュ・ルオー アイ・ラブ・サーカス展 ― 2012年11月04日
ジョルジュ・ルオー アイ・ラブ・サーカス展
汐留ミュージアムへ行きました。
ルオー大好きです♪♪
第1幕◆悲哀―旅まわりのサーカス
1902-1910年代
道化師
1909年
かしこそう。
ニヤリとこちらを見やってる。
自画像
1920-1921年
少しすねたような顔というか、けげんそうな表情というか、悩んでるのかな。
黒く大きな瞳。目がしっかりこちらを見てる。
54歳の時の写真を元にしたと考えられるそうです。写真はおしゃれなスーツに帽子の姿。
絵になると白い道化師の三角の帽子になっています。
第2幕◆喝采―舞台を一巡り
1920-1930年代
ピエロ
1937年
厚塗りで削っている。絵というより造形物だな。
宗教画のよう。
横顔の隣の窓からはルオーが描く聖書風景に登場する塔が見えます。
道化師
1937または1938年
好き。いつもルオーの常設展示で見ていた道化師の絵。
まぶたを閉じ、白い服。淡いグリーンもいい。
やさしさ、落ち着きを感じます。見ていて落ち着きます。
品がある。
小さな女曲芸師
1925年
好きです。七宝焼きみたい。
絵具がキラキラしていてきれい。
馬もまたがる女性も陶器のように美しい。気高い。
馬と女性の頭に付けた赤い髪飾りが呼応してかわいらしい。
白い馬に乗った女曲芸師
1925-1929年
すてき。好きです。
チュチュを着た女曲芸師。
かっこいい。
馬も優美。黒と茶(茶の濃淡)のみで描かれている。
傷ついた道化師
1929-1939年
演技中にけがをしてしまって家族が寄り添いながら月夜を歩む場面。
パッと見た時、以前見た『避難する人たち(エクソドゥス)』を思い出しました。
小さな家族
1932年
真ん中の子供の安心した顔。左で寄り添って微笑んでいるように見える母。
右で伏し目がちに子を見下ろして笑う父。
あたたかい家族。
あちこちに赤が効いていて、あたたかい印象です。
ジョルジュ・ルオー表紙絵
『フュナンビュル(綱渡り)』(ポルトレ出版、パリ)
1926年1月発行
哀愁があってすてき。本の表紙です。
第3幕◆記憶―光の道化師
1940-1950年代
貴族的なピエロ
背景の月が神々しくて、悟りを開いたかのような印象です。落ち着いて、品よく、ややこちらを、絵を見ている者の少し右を、見てる。こちらを直視してないのがまた奥深い。からだのまわり、肩から上腕の後ろにオレンジの光が見えます。
うつろな夢
1946年
やわらかいオレンジで描かれています。
1920年頃に描いた自画像に対するアンサーのような。
神秘的で含みのある笑み。
ピエロ
1953-1956年
もう突き抜けちゃってる。楽しくなりすぎてる!
黄色の世界。あとオレンジときみどり。白い歯を出して笑っている。
背景に大きな月。
マドレーヌ
1956年
やっぱりマドレーヌが好き!ルオーのなかで一番好きな作品です。
展示されててよかったあ。「参考出展」となっていました。
陽光のよう。
笑顔になりました。しあわせ。
当時のサーカスの様子も展示されていて、
ルオーの作品を理解するのにたいへん役立ちました。
晩年のあたたかい色合いの絵が好きです。
ルオーのしあわせが伝わってきます。
見ていてあたたかい気持ちになります。
いつも楽しみにしてる常設展示の部屋がなかったなあ。
マドレーヌが見られてよかった♪
楽しかったです。
ありがとうございました!
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