MAGNUMを創った写真家たち2012年10月05日


MAGNUMを創った写真家たち
キャパ|カルティエ=ブレッソン|ロジャー|シーモア

FUJIFILM SQUARE


写真展です。


よかったです。


写真を見ていると、臨場感があって、
これが写真家の目の前に広がる現実の世界なんだ、
その同じものを今自分が見ている、と感じて引き込まれました。

ロバート・キャパの写真が好きだなあ。

4人ともそれぞれに独特の雰囲気があって、個性的。
とってもいいです。
見ていて楽しかった。

会期は11月30日まで。


まだ期間あるし、また見たいなと思います。


リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝2012年10月05日


国立新美術館

国立新美術館開館5周年
リヒテンシュタイン 
華麗なる侯爵家の秘宝



国立新美術館へ行ってきました。



豪華でした!!
楽しかったです。




○エントランス


○バロック・サロン
すてきでした。
周囲に鏡やチェストや絵画などが展示されており、中央の天井には天井画がはめ込まれていました。



フランス・スネイデルス
果物、狩りの獲物、野菜、猿、リス、猫のいる静物
1630年頃
果物、狩りの獲物、野菜は収穫されたり命尽きたもの、
それに対して動物たちは生きているもの。
両者を同じ画面に構成することで対比が際立っているように感じました。
猿のうなり声、威嚇の声がきこえてきそうです。


ヤン・ファン・ハイスム
テラコッタの花瓶の花
18世紀前半
蝶、蜂、鳥の卵もいろいろな花と一緒に描かれています。
はかなげな印象。


マイセン磁器製作所
絵付け:イグナーツ・プライスラー
ティーポット
1725年頃
すてき。
蓋に獅子、取っ手はトカゲのような生物、そして注ぎ口はエリマキトカゲみたいです。口の中から湯が出るようになってる。
みんな口だけ朱色。全体のアクセントになってる。
かわいいな♪
ベースは白で、こげ茶の細い筆で模様と絵が描かれている。見える範囲では1か所に金が入ってます。
いいなあ。好きです。





○リヒテンシュタイン侯爵家


イアサント・リゴー
金羊毛騎士団の正装をしたヨーゼフ・ヴェンツェル・リヒテンシュタイン侯の肖像
1740年
気品があります。
鎧は床に脱ぎ捨てられている。
優美。知性を感じます。


マッティン・ファン・マイテンス(工房)
女帝マリア・テレジアの肖像
18世紀第2・3四半期
賢そうなひとだなあと思いました。
33歳当時だと知って驚きました。堂々としてすてきなんです。
ティアラもドレスもダイヤがたくさんで豪華。重みというか威厳があります。
ダイヤのティアラ、首輪、
ドレスは白地にたぶん金糸、上半身全面にダイヤ、袖にも2段に渡ってダイヤが付いています。
ブレスレットがまたすてき。大きい3連の真珠で留め金が大きいダイヤです。
右手に王笏(おおしゃく)、王冠が置いてある。前面についているのは大きなサファイヤかな。豪華です。
これらの豪華さ、豪勢さに負けない人物の存在感がありました。






○名画ギャラリー


■ルネサンス

ラファエッロ・サンティ
男の肖像
1502/04年頃
知性と品のある出で立ち。
端正。
肩の上辺りで背景が切り替わってる上は景色。水辺と城。下は黒色で塗りつぶし。結構上の方で切ってるなーという印象。それによってより品が出ていると思う。
表情は横眼でこちらを見て、口をきつく結んでいる。




■イタリア・バロック

チーロ・フェッリ
井戸端のキリストとサマリアの女
1670/80年
「ヤコブの井戸」で休息をとった時
サマリア人の教えを信仰する女に神学上の対話を試みた。その絵。
雰囲気が好き。
おだやかに腰かけてる。
女は少し戸惑って見える。



■ルーベンス
ルーベンスの部屋がすばらしかった!
これが個人コレクションだなんて桁違いですね!!


ペーテル・バウル・ルーベンス
クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像
1616年頃
利発そうでかわいらしい。
赤みのある頬、額、生命感。
服、髪、優しい色で調和している、白い襟が顔を引き立てている。
おでこ、ほほ、立体感があってもし触ったら丸みがあるだろうと当然のように感じてしまう。
彼女の絵はこれ以外に4点描かれたそうです。



ペーテル・バウル・ルーベンス
ディアナの狩り(下絵)
1628年頃
躍動感!
犬と飛んでる、まさに動いているように見えるんです。
流れるような描写。
すばらしい。



ペーテル・バウル・ルーベンス
占いの結果を問うデキウス・ムス
―「デキウス・ムス」連作より
1616/17年
大きい絵!!とにかく大きい。もう壁!
人の存在感、立体感。
衣装や彫刻の描写にも目を奪われます。
えっぼく?って感じ。
ざわつく空気が伝わってくる。




○クンストカンマ―:美と技の部屋


マティアス・ラウフミラー
豪華なジョッキ
1676年
象牙のジョッキ。
細かい彫刻が全面に施されています。
釘づけになりました。
ドイツ・バロックの象牙彫刻の白眉とされる本作。
繊細かつドラマチックで息をのむ。
ジョッキのまわりを、彫刻を目で追いながらぐるぐると何周もしてしまいました。





○名画ギャラリー


■17世紀フランドル

ヤン・ブリューゲル
若きトビアスのいる風景
1598年
この絵、好きです。
細かく人、鳥、風景が描きこまれている。
ずーっと見ていたい。見ていて楽しいです♪


アンソニー・ヴァン・ダイク
マリア・デ・タシスの肖像
1629/3年頃
豪奢な絹のドレスを着ています。
人物はやわらかい印象。表情も。
華やかな絵。
すてき。
すいこまれそう。




■17世紀オランダ


レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン
キューピッドとしゃぼん玉
1634年
キューピッドは愛、しゃぼん玉ははかなさを表しているそうです。



■18世紀―新古典主義の芽生え



■ビーダーマイヤー


フリードリヒ・フォン・アメリング
マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女 2歳の肖像
1836年
可愛らしい寝顔。
ぷくーっとしたほっぺがしあわせいっぱいな感じです。




楽しい展覧会でした。


東京で展覧会を開催してくださったことに心から感謝します。
こんなすてきな宝物を見せていただけて
しあわせだなあと思いました。

代々すべての方々が目利きということですよね。これだけのコレクションを維持し、今も存続しているということですもの。

見ることができてうれしい。ありがとうございます。
ほんとうにこれは至宝です。






朝日新聞社 - 「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」


国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

ばら苑2012年10月16日

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午後の日差しのなかで。

広尾にて2012年10月20日

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夕方の山種美術館。