古径と土牛展2013年11月02日

山種美術館


特別展 小林古径生誕130年記念
古径と土牛


山種美術館へ内覧会に行きました。

小林古径の清姫を楽しみにして行きました。


会場内の画像は主催者の許可を得て撮影・掲載しています。





小林古径
小督
1901年頃
探してる者と身を隠している者。右幅と左幅に分けて描いています。両者を繋ぐのは琴の音。 目に見える絵の世界で目には見えない琴の音までも描いてる。なんてすてきなんでしょう。
発想と表現力に感動しました。

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古径18歳の頃の作品。

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小林古径
闘草 くさあわせ
1907年
みずみずしい。
透けて腕が見えています。

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小林古径
静物
1922年
現存する唯一の油絵。
背景がなく、サインも和風です。
存在感がある。締まってる。いいなあ。


小林古径
清姫
1930年
全8面が展示されています。すべて見られてしあわせです。
安珍清姫で知られる紀州の道成寺伝説に取材した作品。


旅立ち
シンプル。静かに始まります。

清姫
追っている。飛ぶように。
着物をたくし上げて、素足で、一心に。

日高川
川を超える直前。変化する前。
手にパワーを込めているよう。着物が美しい。

入相桜
悲恋の結末は静かな一枚で締めくくられている。
美しいなあ。散ってはかない。
花は盛り上がってる。
美しくて見入ってしまいました。

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小林古径
果子
1936年
やさしい絵。いいなあ。
ふんわりしてる。


小林古径
紫苑紅蜀葵 しおんこうしょっき
1936年
右隻に満開の紫苑、左隻に咲きはじめの紅蜀葵。 金地に描かれている。 満開の紫苑がみごと。なんてきれいなんだろう。
左右で視点の高さが違う。 満開と咲きはじめという違いもいい。好きだなあ。

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奥村土牛

1955年
セルリアンブルーの青空が印象的。存在感ある城と合っている。
構図、切り取り方はセザンヌの影響があるのかな。
瓦は近づいて観察すると砂が混ざっているよう。重厚感が伝わってくる。


奥村土牛
醍醐
1972年
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好き。和む。
桜の木を大胆に切り取ったことで、かえって大きな木を想像させる。
土壁も空気も春色に染まっているよう。

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小林古径
菖蒲
1952年
最後の院展出品作品。
美しい。華やか。花がふんわり大きくてすてき。
花瓶と少しアンバランスなくらいに、生けてある元からふわーっと広がっている。
すてきだなあ。

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小林古径

1946年
しゃべりだしそう。賢そう。
見ていると、見られているからどきどきする。


小林古径
観音
1940年
横向き。
凛として美しい。




古径はほんとうに線が美しい。
そして格調高いです。
見ていて清々しい気持ちになりました。
琳派や昔の文献など、勉強熱心でもあったのだなあ。



土牛は温かくてほんわかしてた。
古径をとても慕っていたのですね。


古径と土牛が同じテーマで描いている作品など並べて展示されいて、 それぞれの個性が光っていて楽しかったです。





山崎妙子館長によるギャラリートークもたいへん勉強になりました。 毎回ありがとうございます。

展覧会を見た後は和菓子をいただきました。
「鶴の袖」を選びました。とてもおいしかったです。ごちそうさまでした。
ブロガーの方たちとお話もできてよかったです。

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今回もすてきな企画をありがとうございました。
感謝です。




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RICOH GR にて撮影。

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特別展 小林古径生誕130年記念 古径と土牛
会期:2013年10月22日(火)~12月23日(月・祝)
※ 一部展示替 前期:10/22~11/24、後期:11/26~12/23
会場:山種美術館
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日
(11/4、12/23は開館、11/5は休館、12/24~1/2まで展示替えと年末年始のため休館)
日本画の専門美術館「山種美術館」
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奥村土牛 (ちいさな美術館)

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