北斎かける百人一首2022年12月12日


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北斎かける百人一首
すみだ北斎美術館へ行きました。

プレス内覧会で特別な許可を得て撮影しています。

北斎最後の大判錦絵シリーズ「百人一首乳母かゑとき(ひゃくにんいっしゅうばがえとき)」と、百人一首に関する作品を幅広くみることができます。



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葛飾北斎
勝景雪月花  山城嵯峨ノ雪
雪月花をテーマにして名所3か所を紹介したシリーズのうちの1図。古くから歌枕として詠まれた小倉山も描かれています。
雪が静かに降り積もる情景です。


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葛飾北斎
楊枝屋店先
美人の看板娘のいる楊枝屋の店先を描いた申年の摺物です。当時、楊枝屋を「さるや」と呼んでいたそうです。奥には大きな楊枝を持った猿もいて、楽しい。百人一首の歌人、猿丸大夫の歌をもじった狂歌も添えられています。凝ってます。



「百人一首うばかゑとき」シリーズは、27図が出版されました。本展では、すみだ北斎美術館が所蔵する23図が展示されています。

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百人一首が北斎独自の発想で表現されています。発色もきれい。登場人物や自然の風景に注目してみると楽しいな。

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「イメージされた歌人たち」のコーナーの
5人の歌仙を描いたシリーズがすてきでした。


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葛飾北斎
五歌仙  月
赤染衛門をイメージした作品といわれています。「かたぶくまでの月を見しかな」をあらわしていると考えられています。
とても色鮮やか。華やかです。
銀摺や空摺の技法がふんだんに使われている摺物。実に豪華。


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葛飾北斎
五歌仙  香
角度を変えて見ると、銀や空摺の凹凸がよくわかります。美しい。見入ってしまいました。



楽しかったです。ありがとうございました。
12/15〜2023/2/26まで


すみだ北斎美術館


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