横山大観展2013年10月05日

横浜美術館


横山大観展 ― 良き師、良き友

横浜美術館へ
内覧会に行きました。




横山大観の作品を、
良き師・岡倉天心、
良き友4人、今村紫紅、小杉未醒(放菴)、小川芋銭、冨田溪仙
との関係とともに見ることができるということで
楽しみにしていきました。



会場内の画像は主催者の許可を得て撮影・掲載しています。






横山大観
屈原
1898年
東京美術学校校長の座を追われた岡倉天心を、屈原に例えて描いた絵。
手に持っているのは蘭の花、君主の象徴だそうです。
黒い鳥は、羽に毒があるという。後ろを飛ぶ鳥は度量の小さな者の象徴。

天心を慕っていたんだなあ。


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今展覧会では10月5日~10月16日の展示。

見られたのはたいへん貴重でした。



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大観が所有していた天心の書も展示されていました。
大事に持っていたのかな。






今村紫紅
熱国之巻 朝之巻
1914年
インド旅行で得た印象を絵にした作品。人々の生活の様子。
椰子の林のところが発色がきれい。
かわいらしくもあってじっと見入りました。






横山大観
秋色
1917年
色づいた葉と2頭の鹿。
右隻の熟した葉と木の実の色がみごと。
今の季節のぴったり。

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横山大観
松並木
1913年
掛け軸です。
見上げるほど松。
ふと見ると、左下に小さくふたりの旅人がいます。
対照になって壮大さが伝わってきます。
ひとが小さくいてかわいい。





横山大観
瀟湘八景
山市晴嵐
1912年
淡く朦朧としている。

夏目漱石展のとき
江天暮雪
漁村返照
の2点は見ました。
その時の記事→ 夏目漱石の美術世界展 ~月に秋草図屏風
今回はその2点は後期展示です。
今日は見たことないものが見られてよかったです。





横山大観
千ノ與四郎
1918年
千利休の幼名。
手にほうきを持っています。幼げな輪郭に対して、目がきりっとしてる。賢そう。
大人びている。不思議な雰囲気。
深くしげった緑が印象的。右隻に一部紅葉したところがあって鮮やかです。


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大観の作品を年代を追って見ることができてよかったです。

ありがとうございました。




美術館の向かいのショッピングセンター。
横山大観の《夜桜》が夜の闇の中に浮かんできれい。

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夏に大倉集古館で見たなあ。
今回の展覧会で《夜桜》は後期展示されます。




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RICOH GR にて撮影。

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横山大観展 ― 良き師、良き友
会期:2013年10月5日(土)~11月24日(日)
※会期中、展示替えがあります。
前期:10月5日(土)~10月30日(水)
後期:11月1日(金)~11月24日(日)
会場:横浜美術館
開館時間:10:00~18:00まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日:木曜日
横山大観展 ― 良き師、良き友
横浜美術館
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横山大観の世界


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