「禅―心をかたちに―」展2016年11月08日



東京国立博物館

臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念
特別展「禅―心をかたちに―」
東京国立博物館へ行きました。


夜間特別内覧会に参加しました。
美術館より特別に撮影の許可を頂いています。


雪舟の慧可断臂図がみられるのが楽しみ。
他にもいいものがたくさんありそうだから、行きたいと思っていた展覧会です。




z_1

慧可断臂図
雪舟等楊筆
室町時代・明応5年(1496)
雪舟77歳のときの作品。
坐禅をする達磨に向かい、弟子になろうと自分の左腕を切り落とした神光(のちの慧可)という僧がアピールしてる。
大きい絵!
目、血走ってる。腕の切り口が赤くて生々しい。弱ってる。
同じ画面にいても、達磨はまったく興味がないようだ。空気が違う
達磨の着物を、太い薄墨の線で大胆に省略して描いている。力強くどしっとした存在感。画面のなかで白が際立ち、特別な存在とわかる。
77歳のときの作品とは、パワーあるなあ!




宗峰妙超墨蹟 「関山」道号
鎌倉時代・嘉暦4年(1329)
関山の文字、ひきつけられた。じっくりした文字。対して下の文字は走っている。
興味深い。



十牛図
伝周文筆
室町時代・15世紀
修行の過程。
すてき。繊細だ。




z_2



油滴天目
建窯
中国 南宋時代・12~13世紀
斑紋が美しい。


大井戸茶碗 銘「有楽」 
朝鮮半島 朝鮮王朝時代・16世紀
美しいなあ!穏やか。あたたかい。みごと。これ好き♪




z_3



呂洞賓図 (りょどうひんず)
雪村周継筆
室町時代・16世紀
浮遊感。大胆。
個性的だなあ。



大仙院方丈障壁画のうち 四季花鳥図
狩野元信筆
室町時代・永正10年(1513)
なんて美しいんだろう!
鳥のさえずり、水の流れも聞こえてくる。清々しい。濃い赤色が効いてる。
ずっとみていたい。好きだなあ。



竹林猿猴図屏風
長谷川等伯筆
安土桃山時代・16世紀
優しい金にかわいい猿。ほのぼの。




z_4


南禅寺本坊小方丈障壁画のうち 群虎図
狩野探幽筆
江戸時代・17世紀
虎が楽しそう。リズミカルだ。
金地が豪華!




後期11月8日から、伊藤若冲の「鷲図」と「旭日雄鶏図」が特別出品されています。
若冲すきなのでうれしい。ありがとうございます。


z_5

鷲図 
伊藤若冲筆 
江戸時代 寛政10年(1798)
エツコ&ジョー・プライスコレクション
いい。鷲の目、鋭い。力強い。鷲の下の打ち付ける波が荒々しい。
見ていると、ぐいぐい引き付けられる。
若冲最晩年の自画像とも評される。素晴らしいな。


写真はすべてRICOH GRで撮影しました。



行ってみたら、これは考えられないほどの展覧会だった。
重要文化財と国宝のオンパレード。
そうだよね歴史ある寺院のものだもんね。しかも美術館の所蔵ではないから、みられる機会はそうはないよね。それが一堂に集まってる。なんてことだ!♪素晴らしい!
絵あり、書あり、陶器あり、仏像あり、工芸品もありました。
楽しかったです。
感謝です!


東京国立博物館 平成館
※展覧会の関連企画
「禅―心をかたちに―」展では関連企画で、禅をテーマにした映像作品をチームラボが公開しています。
「チームラボ新作発表@禅展・夜間特別内覧」に参加しました。

tL_1


tL_2

刻々と形は変わっていきます。ゆ~っくり見ていたくなりました。
お魚が出てきて、遊び心も♪

楽しかったです。ありがとうございました。



コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログのタイトル(ひらがな6文字)を記入してください。スパム対策です。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://saw.asablo.jp/blog/2016/11/10/8247102/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。