新春の国宝那智瀧図2013年02月01日


根津美術館

コレクション展
新春の国宝那智瀧図
仏教説話画の名品とともに


根津美術館へ行ってきました。
那智瀧図を楽しみにしていきました。






印象に残った作品です。


羅漢図
吉山明兆筆
日本・南北朝時代 14世紀
五百羅漢1幅に10人ずつ描かれているそう。
異国人、ひとがカラフルです。
背景はモノトーン。
中国の水墨画を学んでいるのが見て取れます。



善光寺縁起絵
日本・鎌倉時代 13-14世紀
阿弥陀三尊像が善光寺にまつられるまでの物語が3幅に描かれています。
左 日本に来るまで→右 日本に来てから→真ん中 信濃へ
3幅でストーリーになっています。



那智瀧図
日本・鎌倉時代 13-14世紀
水の量が多い、豊かだなあ。力強いです。
月が金に輝いている。右下に少し金が光っています。
滝は大きい。白く、気高く浮かび上がってます。夜の静寂、神秘を感じます。
千手観音が姿を変えた滝。ここは観音浄土なのです。
崖は金と墨をぼかして描いています。浄土だから金だそうです。
絵から違う空気が出ているように感じました。ずっと見てると心地よく、気持ちよくなっていきます。
自然と畏敬の念を抱きました。
見に来てよかったなあと思いました。





同時開催のテーマ展示もみてきました。



【展示室4】 古代中国の青銅器

双羊尊
中国・殷時代 紀元前13-11世紀
いつ見ても好き。
しあわせーな感じがする。
ほっとする。あたたかい気持ち。
腹の丸みが豊かで全体の曲線が優しいです。



【展示室5】 吉祥文様のやきもの

蓮、水禽、魚文様

五彩蓮池水禽文大甕
景徳鎮窯 大明萬歴年製銘
中国・明時代 萬歴(1573-1620)
迫力ある。力強くて好き。
鴛鴦かな。
主に朱色、緑、青で描かれています。


粉彩白蓮牡丹文大皿
景徳鎮窯 大清乾隆年製銘
中国・清時代 乾隆(1736-95)
春、おめでたい感じ。華やかです。
中央はモクレン等かな。
周囲は黄色で地模様もあります。上から時計回りに蓮、なんかの花、梅、菊かな。


黄釉蓮華形皿 おうゆうれんげがたざら
景徳鎮窯
中国・清時代 18世紀
きれいな黄色一色。
デザインも大胆。
お皿自体が一つの花のデザインですてきです。



牡丹文様

青磁象嵌牡丹文扁壺 せいじぞうがんぼだんもんへんこ
朝鮮・朝鮮時代 15世紀
かわいい。きれい。
模様細かいなあ。
すてき。色も、ねずみ色のような微妙な色です。
真ん中の大きな花は白に薄いブルー入っています。
首に向かってセーターの模様みたいだなあと思いながら見ました。


龍、石榴、瓢箪、蝙蝠文様
りゅう、ざくろ、ひょうたん、こうもり

緑彩龍文鉢
景徳鎮窯 大明正徳年製銘
中国・明時代 正徳(1506-21)
コミカルな顔。デザインも龍もかわいい。好き。
全体にうっすら白緑かな。
ラーメンの鉢みたい。



粉彩百鹿文壺
細かい。きれい。
岩、山、松、木、川、鹿。
白。茶に白点。茶。白に黒い模様、赤茶に白点。
水飲んでたり遊んでたり、見ていて楽しいです。


辰砂葡萄文壺 しんしゃぶどうもんつぼ
朝鮮・朝鮮時代 18世紀
濃く鮮やかな紅色が力強い。
実など少し黒い、完熟なイメージ。とても印象に残りました。



法花蓮花文洗 ほうかれんげもんせん
中国・明時代 16世紀
つやがあって、きれい。
花は白と薄い茶。
外は茶。
ふちと中は濃いエメラルドグリーン。葉も。
色合いがすてきです。


志野宝珠香合
美濃
日本・桃山時代 16世紀
好き。
丸い。
かわいい。クリーム色に茶です。





【展示室6】 寿ぎの茶会


瓢花生 銘 狙公
千宗旦 作
日本・江戸時代 17世紀
そこうとは猿回し。のさるを連想してその軽快な姿からこの銘だそうです。
いい。遊び心ですね。





国宝那智瀧図とってもよかったです。
その他のやきものの展示もかなり充実していました。


楽しかったです。
ありがとうございました。

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